鈴木 基寛(Motohiro Suzuki)

プロフィール
分光物性Iグループ・MCDチーム

主幹研究員(MCDチームリーダー)

メール: m-suzuki@spring8.or.jp


X線磁気円二色性 (XMCD) 分光法を主な測定手法として、円偏光X線を用いた分光技術の開発を行っています。白金(Pt)や金(Au)といった大きなスピン軌道相互作用をもつ貴金属元素の磁性研究に取り組んでおり、薄膜やナノ粒子といったナノ構造において発現する特異な磁性を探求しています。

担当ビームラインはBL39XU 磁性材料ビームラインです。BL39XUの建設段階からスタッフとして従事し、X線の偏光制御を行うダイヤモンド移相子の導入や、偏光変調分光法による高精度XMCD測定の開発を行いました。SPring-8の高輝度特性を活用し、サブミクロンサイズの集光X線ビームを用いた顕微XMCD測定、X線の干渉性を利用したフーリエ変換ホログラフィー法による磁気イメージング測定の開発を行っています。

最近の研究テーマは、電界磁気異方性効果などスピントロニクス現象のメカニズムをXMCDによって解明することです。さらに、X線自由電子レーザー (XFEL) 施設SACLAへの偏光制御素子の導入を行い、円偏光したXFELを用いた超高速磁気現象の観測に着手しています。


併任先

  • なし

外部機関所属先

  • 大阪大学大学院基礎工学研究科 招へい教授

所外活動

  • Synchrotron Radiation News誌 Editor
  • 日本顕微鏡学会「様々なイメージング技術研究部会」幹事

キーワード

  • X線磁気円二色性 (XMCD)
  • 偏光X線
  • X線ナノビーム
  • 磁気イメージング
研究成果

主要研究論文

招待講演・依頼講演(2012年以降)

  • “放射光XMCD分光によるスピントロニクス材料の微視的機構の研究”, 第33回日本磁気学会光機能磁性デバイス・材料専門研究会, 2017年7月25日, 東京 神田.
  • “Microscopic Characterization in Spintronics”, International School on Spintronics and Spin-Orbitronics, 16–17 December 2016, Kyushu University, Fukuoka, Japan.
  • “硬X線による磁気分光研究と 磁気イメージング実験への展開”, 新学術研究領域研究「3次元半導体検出器で切り拓く新たな量子イメージングの展開」 第7回研究会, 2016年11月21日〜22日, SPring-8.
  • “SPring-8におけるナノ集光ビームの開発と利用”, 第2回放射光連携研究ワークショップ「空間構造の可視化と物質科学研究」, 2016年2月18日, JPタワー ホール&カンファレンス.
  • “硬X線ナノビームによる顕微分光イメージング”, 日本分光学会関西支部 平成27年度 最近の分光学の進歩に関する講演会 —顕微と分光—, 2015年11月20日, 大阪産業大学 梅田サテライトキャンパス.
  • M. Suzuki, A. Yasui, N. Tsuji, Y. Kotani, and T. Nakamura, “Magnetic and chemical imaging by X-ray nano-probes in Nd-Fe-B sintered magnet”, ESICMM-G8 Symposium on Next Generation Permanent Magnets, June 18–19, 2015, NIMS, Tsukuba.
  • 鈴木基寛, 保井 晃, 小谷佳範, 中村哲也 , “放射光硬X線走査顕微鏡によるNd-Fe-B焼結磁石の逆磁区形成過程の観察”, 日本金属学会2015年春期講演大会 S1-13 永久磁石の元素戦略3―材料設計の技術課題 基調講演, 2015年3月18日~20日, 東京大学駒場キャンパス.
  • “磁性分光研究の到達点と今後の展望”, 第28回日本放射光学会年会 放射光科学合同シンポジウム, 企画講演3 『XAFS関連研究の現状と今後の展望』, 2015年1月10日〜12日, 立命館大学びわこ・くさつキャンパス.
  • “放射光による磁気イメージングと局所磁気解析”, 日本顕微鏡学会第58回シンポジウム「見えないものをどう視るか?:ナノとマクロを繋ぐ先端イメージング技術」, 2014年11月16日〜17日, 九州大学医学部百年講堂.
  • “X線レンズレスホログラフィーイメージング”, 日本放射光学会第6回若手研究会「コヒーレントX線が拓く構造可視化の新しい世界」2014年8月22日〜23日, 理研SPring-8.
  • “Unveiling the intrinsic magnetism in gold: X-ray spectroscopy study”, TMU International Kick Off Workshop for the Research Center for Gold Chemistry, May 14–15, 2014, Tokyo Metropolitan University.
  • “SPring-8 BL39XUにおけるナノビームX線磁気解析”, SPring-8利用推進協議会 先端磁性材料研究会(第6回)『スピントロニクス材料におけるX線磁気観測の新展開』, 2013年3月11日, 連合会館.
  • “ダイヤモンド移相子による硬X線領域での偏光制御”, ISSP-Workshop「東京大学アウトステーション (SPring-8 BL07LSU) の現状と偏光制御実験への展開, 2013年2月15日 東京大学 物性研究所.
  • “放射光ナノプローブ:顕微・時分割 X 線分光による機能材料解析”, 日本学術振興会マイクロビームアナリシス第 141 委員会 第 151 回研究会, 2013年2月6日〜7日, 京都大学東京オフィス.
  • “X 線ナノビームによる顕微磁気解析と磁気イメージング”, 第45回化合物新磁性材料研究会「磁気測定の新展開」, 2012年12月27日, 東京大学本郷キャンパス.
  • “Visualization of Magnetic Nanostructures by X-ray Fourier Transform Holography”, 4th International Conference on Advanced Micro-Device Engineering (AMDE2012), December 7, 2012, Kiryu City Performing Arts Center, Kiryu, Japan.
  • “Hard X-ray nanospectroscopy beamline SPring-8 BL39XU”, The 24th Synchrotron Radiation User’s Workshop & KOSUA Meeting, November 22, 2012, POSTECH International Building, Pohang, Korea.
  • “X-ray lensless holographic imaging of magnetic nanostructures: developments in soft and hard X-ray regions”, ICAUMS2012, International Conference of the Asian Union of Magnetics Societies, October 2–5, 2012, Nara Prefectual New Public Hall, Japan.
  • “X 線ホログラフィーイメージングによるナノ磁区構造の観察”, 電顕技術開発若手研究部会第3回ワークショップ「様々なイメージ ング技術の現況と展望」, 2012年1月5日〜6日, ファインセラミックスセンター.

著書

  • 省/脱Dyネオジム磁石と新規永久磁石材料の開発, 第III編 磁区構造解析, 第4章「硬X線磁気顕微鏡によるネオジム磁石の磁化反転挙動の解析」, 宝野和博, 広沢哲 監修, シーエムシー出版 (2015年).
  • 放射光が解き明かす驚異のナノ世界 (講談社ブルーバックス), pp. 171–173, 日本放射光学会編, 講談社 (2011).
  • 磁気イメージングハンドブック, 第7章 「走査X線顕微鏡」, 日本磁気学会編, 共立出版 (2010).
  • 光科学研究の最前線2, 光科学研究の最前線2 編集委員会編, p. 96, 強光子場科学研究懇談会 (2009).
  • 機能物質・材料開発と放射光—SPring-8の産業利用, 11章, 堀江一之, 古宮聰, 高田昌樹編, シーエムシー出版 (2008).
  • 鈴木基寛、広野等子, 放射光ビームライン光学技術入門—はじめて放射光を使う利用者のために, 10章, 大橋治彦, 平野馨一編, 日本放射光学会 (2008).

ビームライン高度化

受賞

  • 第1回(2007年)日本物理学会若手奨励賞
  • Best Poster from a Young Scientist, 第10回X線吸収微細構造国際会議 (XAFS-X), 1998年8月, シカゴ

プレスリリース


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